“一葉 モカ” の検索結果 | 今日もだらだら、読書日記。

キーワード:一葉 モカ (8 件 / 1 ページ)

STEINS;GATE‐シュタインズ・ゲート‐ 変移空間のオクテット(2)

   
原作
5pb.×ニトロプラス

秋葉原の街中で起きた爆発。それは岡部倫太郎、いや“鳳凰院凶真”への挑戦状であった。忍び寄る闇の力が秋葉原を覆わんとする時、光の使徒たるラボメンの新たな“力”が覚醒する…!?これは夢か現か。それともただの妄想の産物に過ぎないのか―数多の謎が拡散と収束を繰り返す“混沌の世界線”で、世界の未来を賭けた最終決戦が始まる。 (「BOOK」データベースより)

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 シュタゲの番外編的ゲーム「変移空間のオクテット」のノベライズ第二巻。第1巻でクライマックス以外の原作殆どの内容をやってしまっていたので2巻では一体何をやるのかとおもっていたのですが、「オクテット」の世界線よりも更に「妄想」よりの世界線を舞台に何故か『機関』に狙われることになってしまった岡部と、いつもとちょっと違うラボメンたちが繰り広げるオリジナル展開ストーリーでした。なにこれ困惑するほど面白い。1巻はほぼ、原作をなぞっているだけだったというのに!!

 岡部が携帯電話に向かって適当に話していた厨二病的な「設定」の数々が現実化してしまったトンデモ世界。一方、ラボメン達も岡部の口先だけの「設定」や願望を反映して謎のパワーアップを遂げており……と、次々に謎の力を発揮しだすラボメン達の大活躍がちょっと面白すぎるんですが、その一方で「オクテット」の世界線の設定をさりげなく補強・補完していたり、シュタインズゲート世界線到達後の岡部と紅莉栖の関係にさりげなく触れるような展開があったり…と、要所要所で胸を熱くさせてくれる展開が楽しかった。ツッコミ不在すぎるオカリンとダルの息のあった厨二病会話がジワジワくる。あと、ルカ子さんがキャラ変わりすぎててもう……抱いて!!(オカリンを)

 そして若干流れは変わってしまったけど最後の『疾風迅雷のナイトハルト』と『狂気のマッドサイエンティスト・鳳凰院凶真』のやりとりはやっぱいいなあ。岡部の厨二病っぷりをいつも通りのノリで揶揄しつつも、なんだかんだでノリノリなところを隠せない西條さ……ナイトハルトさんのノリの良さが大変に楽しい。ラストはちゃんと原作通りに落としてくれて満足でした。面白かった!

 しかし、本当に1巻が悪い意味で原作通りなのが損してるノベライズすぎて……もうちょっとうまいこと1巻の方も調理できなかったのかなあ!もったいない。

「では、ここでお別れだな。疾風迅雷のナイトハルト」
「またいつか会えることもあるだろうさ、鳳凰院凶真」
「フッ、それが運命石の扉の選択ならばな。では、そのときまで。エル・プサイ・コングルゥ」
「エル・プサイ・コングルゥ。ふひひ」


STEINS;GATE‐シュタインズ・ゲート‐ 変移空間のオクテット(1)

   
原作
5pb.×ニトロプラス

8bit時代を彷彿とさせる内容で話題を呼んだPCゲーム「STEINS;GATE 変移空間のオクテット」が、ノベライズに“変移”して降臨!果てしない“戦い”の末、「シュタインズゲート」の世界線に到達した岡部倫太郎のもとに届いた一通の「Dメール」が、凶悪なる混沌の招来を告げる―!想定と妄想の狭間に揺蕩う世界線で、岡部倫太郎…いや“狂気のマッドサイエンティスト・鳳凰院凶真”の“戦い”が再び始まる。 (「BOOK」データベースより)

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 シュタインズゲートの番外編的ゲーム「変移空間のオクテット」のノベライズ。

 元のゲーム自体が昔ながらのコマンド入力での不自由さ・自由さを愉しむのが主体な感じの物語で、どちらかというと物語としての重厚さとかは一切無く、お使いにお使いを重ねて謎解きをしていくタイプのゲームなのでこれをこのままノベライズしてしまうことに意味があるのだろうか…。原作ゲームプレイ済だと面白味が無いし、プレイしていないひとにとってはその後ゲームをやった時の楽しさを奪うだけな気がして。うーん、「猫がいっぱいいて通れない」とかそういうコマンド総当り式ADVにありがちな不条理メッセージまで再現する必要はあったのだろうか。

 1巻はほぼ忠実に原作ゲームのシナリオをそのままにして結末だけを変更し、2巻では“オクテット”の世界線から更に分岐した別の世界線での物語をやるみたいです。だとすると多分オリジナル展開になるはずなので、そちらの物語に期待したい……かなあ。

 個人的に、クライマックスでのナイトハルト&岡部のやりとりが好きだったので、そこだけピンポイントで削られたのが本当に残念で……2巻のクライマックスでそちらもやってくれるといいなあ。


Re(アールイー):5 バカは世界を救えるか?

 

「…もう、走らなくていいよ」自分には何も救えない。世界の救い方すらわからないのに、世界を救えばアルルは消える、だなんて!あらゆる希望を砕かれ、光一は苦悶する。その手に手を重ね、薫は必死でさささやいた。「あんたがそばにいてくれれば、あたしそれでいい。それで幸せ」夕陽の中、健気に微笑む薫の告白が、光一の心を温める。そう、もうやれることはない。だから、せめて、つかの間の幸せを。アルルも兎乃も心路たちもみんな一緒に。滅びの日まで、ひとつの家族として残された時間を大切に生きよう…。夢追人最強伝説、まさかの諦めエンド―んなわけないよね。 (「BOOK」データベースより)

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「五六億の嘆きを背負う悲しみを……」「バカが全てを救うことの証明を……」
二人は翼をはためかせ、そして——
「……思い知らせてやるッ!」「……突きつけてやるッ!」

「「かかってこい!——佐藤光一ッ!」」

完結編。最後まで凄く良かった。最後までどうしようもなく光一は中二病で、夢追い人で、バカだった。

思わぬラスボスからこれまでの希望を全て打ち砕かれるような残酷な真実を告げられ、苦悩する光一が仲間達からの時に暖かく、時に厳しい言葉によって再び立ち上がる展開が熱い。特に能力泥棒さんのツンデレ全開な喝に萌えざるをえなかった。

これまである時は敵として向かい合い、そして共に戦った仲間達が死力を尽くして戦う最終決戦の盛り上がりは本当にヤバい。やりとりも挿絵も何もかもが全力でヤバい。そしてラスボス戦が本気でやばい。56億もの気の遠くなるような思考錯誤の末に生まれた、唯一のイレギュラー。気の遠くなる数だけの絶望を与えようとする“彼”とその全てに救いを与えようとする“彼”という二人の対決がやばい。本当にやばい。

我侭で幸せでご都合主義なエピローグはいかにもこの物語の結末に相応しくて、胸が熱くなった。本当に本当に、最後まで追いかけてよかった。面白かったです。薫ともアルルともいい感じなリア充主人公様末永く爆発しろ!!!(個人的にはどっちか選んで欲しかった気がしなくもない)

本日のアンチテーゼェ……


Re(アールイー):4 バカは世界を救えるか?

 

佐藤光一は、打ちのめされていた。自慢だった銀髪に黒髪が生え始め、中途半端なプリン頭になるほどに。「―私は一度世界を滅ぼしたんだよ、コーイチ君」明日菜の声が、脳内で反響し続けている。それは残酷な真実。『一周目の世界』で自分はアルルも世界も守れなかったのだ!現実の重さに途方に暮れる光一を、心配する広美やアルル。折しもクリスマス直前、広美には、光一に思い出してほしい大事な「約束」があった。だが、光一は広美との「約束」を思い出す暇もなく、月陽奏麻との強制デートに連行されることに―。 (「BOOK」データベースより)

個人的お気に入り度数

「……君がコーイチか」
全てを知った上で、明日菜はアルルがそう呼んでいたように、光一の名を呼んだ。
受け継いだ約束を??彼にもう一度返すために。

急展開のシリーズ4巻。前巻で真実が明かされたときも衝撃だったけど、明日菜の回想という形で語られる「一周目の世界」の姿が衝撃的。そしてそこから続く、終盤の展開に呆然。面白いっていうかもう、なんというか、この展開は凄い

『シェード』という言葉の意味と、「一周目」の光一達の姿を見た時の衝撃といったら。かつての世界の記憶をたった一人受け継いだ明日菜がどれだけの想いで『シェード』をつくり、この7年の間アルルの為だけにひたすら報われない孤軍奮闘を続けてきたのかと考えると、胸が苦しくなる。

一方で明日菜の記憶を覗いてしまったことで真実を知った光一が周囲の人々に励まされ叱咤され、再び立ち上がる姿が印象的でした。本当にどこにでも居る臆病な少年でしかないから、重すぎる現実には打ちのめされるし凹むし逃げ出したくなったりもする。それでもへっぴり腰でも前を向いて、日常と非日常、相反する両方を守ろうとする姿が熱く、頼もしい。

光一が「非日常」を愛するのと同じくらいにどれだけ「日常」を愛しているかが前半でたっぷり描かれているからこそ、終盤の展開が辛かった。ありとあらゆる意味で奪われていく「日常」の姿に、ただただ呆然とした。そして最後で明らかになったラスボス……『神』の正体がええええええええそうくるのかああああああ!?

しかし、こんなに面白いのに次巻で完結って……!!
光一の幼馴染達、明日菜と板介、すっかり光一と仲悪コンビとして定着した「能力泥棒」さん、そして思わぬ本性(?)を覗かせた矜持のアルル溺愛っぷり……と、メインキャラだけでなくサブキャラもどんどん魅力的になってきて、彼らの活躍をもっと見たい!と思うんですが……番外編でも短編集でもいいので、もうちょっと彼らの動く姿が見たいです。ついでにどんどん影が薄くなっていくロリ宮にも光を当ててあげてくださいお願いします。


Re(アールイー):3 バカは世界を救えるか?

 

その朝、佐藤光一は混乱と驚愕の極みに立たされていた。広美が甘えてくる。一樹が童貞じゃない。チダイが普通にちょんまげしてる。そして笑顔の兎乃は、透き通っている(比喩でなく)!!あり得ない。記憶操作系ネメシスか?平行世界に飛ばされたのか?己の知る「現実」―『木漏れ日現象』やシェードのことを必死で説明する光一に、年相応の美しい姿の薫が問いかける。「ねぇ…あんた、夢と現実の区別、ついてる?」それは、ネメシス“幸福夢幻”が映し出す理想の世界。誰よりも夢見る少年は、「現実」を取り戻すため、そしてアルルの居場所を守るため疾走する!夢と現実が火花を散らす、夢追人最強伝説。 (「BOOK」データベースより)

個人的お気に入り度数

(バカになれ。じゃないと世界は救えない)

中二病まっただなかの高校生がビミョーな異能を得て、世界を巻き戻す異能を持つ少女・アルルを守るため日々頑張る、と言うお話第3巻。今回は自分の理想の世界を「夢」に見せ、夢の世界に引き込んでしまう異能を持つ能力者によって町の人々が夢の世界に囚われてしまう。おかしくなってしまった周囲に打ち砕かれそうになった光一の前に現れたのは意外な人物で……というお話。

光一と能力泥棒さんの背中合わせ&一時的な共闘関係YABEEEEEEEE!!!!!!!
シェードの人間の多くすら夢に囚われてしまった状況で、仕方なく秋雨達と協力関係を結ぶ羽目になる光一、そして「シェード」の司令・能登原。アルルの前では和やかな関係を装いながらも最初はぎくしゃくしていた4人がなんだかんだで共闘していくのがとても美味しい。特に光一・秋雨のコピー能力コンビの背中合わせは本当にもう、萌え殺す気か!!!仲悪いくせになんだかんだで息のあってるコンビ具合が美味しい。

光一の<付け焼刃>の特性「盗んだ能力が劣化する、そして1つだけ特性をオリジナル以上に伸ばす事が出来る」が戦闘で最大限に生かされていて、バトル展開も物凄く面白かった。盗んだ異能が能力を劣化させる・特性を伸ばすことで全く用途の違う能力として変化していくのが面白い。秋雨の<能力泥棒>と違って盗む異能の数には制限がないわけで、ある意味これって頭さえ使えば猛烈に強い能力なんじゃないの?精神攻撃→肉体攻撃へと変化した<切り裂きジャック>の劣化コピーとか、本当に凄かった。

「夢の中でヒーローになりたいのではなく、現実でヒーローになりたい」からこその中二病だと叫ぶ光一さんマジかっこいい。能登原の過去話から衝撃の事実も明かされて、ストーリー的にもバトル的にもキャラクター的にも最高に面白くなってきました。とにかく4巻が楽しみ!


Re(アールイー):2 バカは世界を救えるか?

 

「ずばり言おう。犯人は学生―そして転校生だ!」雨鶴来市内でシェード隊員が襲われる事件が相次いだ。それを知るなり、自称次期シェード班長・佐藤光一は犯人像を推理してみせた。「…根拠は?あの少ない情報で、なんでそこまでわかるの?」「バカだなぁ薫…学生かつ転校生が怪しいのは―」光一は言い放つ。念願の非日常組織に所属し、絶好調なのだ、「―こういうパターンのセオリーだろう!」…中二病が。折しも校内ざわつく学園祭間近。犯人の最終目的は(一握りの希望)をもつアルル。推理と妄想の境がつかない少年は、彼女を護れるか!?夢追人最強伝説、学園祭deコピー能力対決編。 (「BOOK」データベースより)

個人的お気に入り度数

中二病まっただなかの主人公がうっかり(微妙な)異能を手に入れ、その能力で世界を救う(=巻き戻す)異能を持つ少女・アルルを守るため日々頑張る、と言うお話第二巻。今回はアルルを狙う新興宗教団体を追ううちに、本物の『能力泥棒(アビリティハッカー)』と出会って……というお話。

1巻より読みやすく、面白くなってきた印象。1巻の時に曖昧に感じたアルルとロリ宮のヒロインとしての立場わけがしっかりしてきたというか。シェードの中も一枚岩じゃなくて、アルルの持つ≪一握りの希望≫を狙う人達にも様々な思惑があり……と、少しずつ先が見えなくなってきました。

そしてなにより光一と≪能力泥棒≫さんの対決やべええええ!どうみてもどこかの禁書目録の幻想殺しと一方通行だろこれ、と思わなくもなかったですが。強引に作中キャラ自身に突っ込ませる事でパロディネタに転換していたけどネタとして昇華しきれてないだろ、これ。とも思った。

しかしそれ以上に、光一と≪能力泥棒≫の関係が美味しいんだよな。正体が明らかになる前から相容れなかった、犬猿の仲。本物と偽物、最強と最弱。お互い相容れない者同士なのに何故か途中から低レベルな言い争いに発展してるのには激しくときめいた。エピローグでのやりとりにもにやにやした!!

≪能力泥棒≫さんの立ち位置を見ているとどうしても著者の前作「量産型はダテじゃない!」のシュナイダーさんを思い出してしまうわけですが、今回は途中から盛大にかませ犬化するとかしないで頑張って主人公の好敵手ポジションを維持してほしいです。正直能力泥棒さんと光一の関係が美味しすぎて俺ダブルヒロインとか幼馴染とかどうでもよくなってきたぞ!!


Re: バカは世界を救えるか?

 

「お前―ボクを助けろ」光一の胸に飛び込んできた美少女は、理由も言わず命令した。子猫のようにか細いその声は、槍となって光一の頭を貫いた。「―任せろ!」光一は全身で叫ぶ。俺はずっと、この瞬間を待っていたんだ…!―佐藤光一は“特別な存在”や“非日常”にあこがれる17歳。カラコン仕立てのオッドアイや意味深な台詞回しで自作自演に余念はないが、ごく平穏な日々を送っていた。だが、金髪碧眼の美少女アルルと遭遇したことで念願の異能バトルに突入!なのに光一が授かった異能は激ショボで!?夢追人最強伝説、始まる!のか―。

個人的お気に入り度数

「量産型はダテじゃない!」の作者さんの新作。高校生にもなって重度の中二病に冒された主人公が、ひょんな事から異能を得てしまうお話。

面白かった!最初は「夢にまで見た能力を得た」と舞い上がっていたものの、同じ能力者たちの重い過去や宿命に触れて少しずつだけど心から「仲間達を守りたい」という気持ちにシフトしていく姿にニヤニヤする。中二病主人公が様々な事件を経て成長していくお話は素晴らしいものですね。

タイトルや設定から、もっとおバカな小説かと思いきや、自らのトラウマを掘り起こす事で顕現する異能「ネメシス」やその能力を使う代償「アンチテーゼ」のおかげで、予想以上に物語はシリアスで重かった。異能者のそれぞれに重いトラウマがあり、能力を使うたびにそれを掘り起こされるという設定はある意味卑怯。《付け焼刃》と名づけられた、あまりにもしょぼい異能しか手に入れられなかった主人公が、それでもアルルを守る為にその能力で戦おうと努力するする姿が熱かったです。

しかし、事前情報だとどうみてもアルルがヒロインに見えたのに実際に読んだらそんなことなかったぜ!!完全にロリ宮ヒロインじゃないか!!面白かったけど、アルルヒロインだと思い込んでいたからちょっと違和感を感じたなあ……というかヒロインとしての比重がアルルとロリ宮に分割されていてどっちもヒロインらしくないというべきか……とりあえず富士見はもっと事前告知の段階でロリ宮を目立たせてもいいのよ?幼なじみ3人組もよい味出していたのに序盤以外ずっと空気だったので、次巻の際には是非とももっと彼らとも絡んで欲しい。

そういえば富士見公式サイトで配布されているノベルゲーム版やったけど、背景とキャラ絵(+一部イベント絵)を配置してそこにBGM・一部効果音と原作(途中まで)の文章をただただ流し込んだだけなのね。こんなお手軽なつくりで良いのかというか、これやっちゃうと原作を読んだ時に楽しみが薄れるなあ……と思うのですが。
そんなに気合を入れて売りたいと思っている作品なんなら書きおろし短編でちゃんと原作からは独立したゲームを作って欲しかった気も……。


「好きなライトノベルを投票しよう!! 2010年下期」に投票します

いちせさん主催のこちらの企画に参加します。
平和さんが主催されていた「ラノサイ杯」の企画終了を受けて立ちあがった類似企画だそうです。
明日締切なので投票を考えてる人はお早めに!

類似企画としてTwitter主導のラノツイ杯もありますよ!こちらも明日締切です。


今回は余裕ないのでコメント短め……orz

既存シリーズ

■ フルメタル・パニック! ずっと、スタンド・バイ・ミー上下(⇒感想
著:賀東招二 挿絵:四季童子

個人的には、2010年はこれ抜きに語るわけには。
最高の完結編でした。とりあえず、読め。

「君さえいれば、武器などいらない」
【10下期ラノベ投票/9784829135532】
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■ 魔王城五限目(⇒感想
著:田口仙年堂 挿絵:鉄雄

こちらも最高の完結編でした。
子供たちを守ろうと立ち上がった心優しき「魔王」の活躍に胸が熱くなる。
あと伯爵マジtndr。

「俺は魔王だ。君を魔王城まで連れ去りに来た」
【10下期ラノベ投票/9784047266544】
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■ Re:3 バカは世界を救えるか?(⇒感想
著:柳実冬貴 挿絵:一葉 モカ

次第に明かされていく熾烈な過去に、臆しつつも立ち向かおうとするバカがかっこいい!
あと光一と「能力泥棒」の好敵手と書いて「とも」と呼ぶライバル関係が最高!!
今最高に続きが楽しみなシリーズです。

(バカになれ。じゃないと世界は救えない)
【10下期ラノベ投票/9784829136003】
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■ GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン3(下)(⇒感想
著:川上稔 挿絵:さとやす(TENKEY)

先を歩む者達が次代を担う若者たちに託した想いが、凄すぎてもう。
ネタにされるほどの超ボリュームすら苦と感じさせない「最初から最後までクライマックス」感。
アニメもとっても楽しみです。

「次に歴史を動かすのは、私達の方よ」
【10下期ラノベ投票/9784048687355】
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■ ココロコネクト カコランダム(⇒感想
著:庵田定夏 挿絵:白身魚

中盤の、事態急変以降の展開の閉塞感が本当に凄かったです。
異能がきっかけで事件が起きて、異能ではないところに収束するのが面白いなあ。
物語の一区切りとなる4巻「ミチランダム」も凄かった。

「たとえそれによって……オレがこの文研部を去ることになったとしても……オレはオレを貫く」
【10下期ラノベ投票/9784047267756】
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■ バカとテストと召喚獣8(⇒感想
著:井上堅二 挿絵:葉賀ユイ

雄二と明久、マジ一心同体。
なにはともあれクライマックス目前のやり取りにつきます。悪友マジ悪友。

「ぬかせ。王様(キング)に協力するのは歩兵(ポーン)の義務だろうが」
【10下期ラノベ投票/9784047267275】
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■ ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc6(⇒感想
著:田尾典丈 挿絵:有河 サトル

全ヒロインを平等に愛そうとする武紀と、一人のヒロインを選んだ「主人公達」が熱い。
シリーズを通して、ラブコメより対峙もの・バトルものとして美味しくなってきた印象が。
電脳系異能バトルが展開される「シルバーバレット」シリーズにも注目です。

「信じるぞ、親友!!」
【10下期ラノベ投票/9784047268197】
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■ ラ・のべつまくなし 3 ブンガクくんと腐埒なるキホーテ (⇒感想
著:壱月龍一 挿絵:裕龍ながれ

ラノベ作家×腐女子の恋愛ラブコメ。
とにかく主人公とヒロインの甘いやりとりがたまりません。今季床掃除部門大賞。
様々な人の「ラノベ」観にも注目。等身大な腐女子像も印象的でした。

『あなたにとって“ライトノベル”とはなんですか? →』
【10下期ラノベ投票/9784094512205】
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新規シリーズ

■ ファンダ・メンダ・マウス(⇒感想
著:大間 九郎 挿絵:ヤスダスズヒト

好き嫌い分かれそうだけど、ツボにハマったら癖になる何か。
読みづらい独特のテンポの文章が心地よく感じられるようになるのが本当に不思議。
『殉教者』マウスと彼に惹かれた人々が繰り広げるお祭り騒ぎに痺れる。

「分かった?これがマウス、私の愛しいマウス。お母様の教えに忠実な狂信者。お母様の教えしか信じず、お母様の教えを守ることにすべてを捧げる原理主義者、狂おしいほど愛おしいお母様の奴隷」「私の愛しい、愛しい、ファンダ・メンダ・マウス」
【10下期ラノベ投票/9784796678865】
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■ アンチ・マジカル?魔法少女禁止法?(⇒感想
著:伊藤ヒロ 挿絵:kashmir

魔法少女アニメで育った世代の懐かしく暖かい何かをぶち壊してくる「アンチ・魔法少女」。
某漫画風にいうとまさしく「夢もキボーもありゃしない」
色々な意味でインパクト抜群な作品でした。まどか☆マギカが好きな人はぜひともこれも読め。

『いいこと、よく憶えておきなさい。人はね??魔法じゃ幸せになれないの』
【10下期ラノベ投票/9784758041683】
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